おりふしの記

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zoom RSS 真実の話は、どちら?

<<   作成日時 : 2010/05/17 16:30   >>

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 山際の農道をブラブラ歩いていくと、行く先の山の斜面が一面黄色い色で覆われていた。 ここまで群生でヤマブキの花が咲いていると、実に見事だ。 “黄金色”とはこういう状態を言うのではないだろうか。 


 ヤマブキには一重咲きのものと八重八重咲きのヤマブキがあるが、八重咲き種のヤマブキには実がならない。 わたしはどちらかというと、花の後実を付けるこの一重咲きのヤマブキの方が好きだ。
 このヤマブキの花を見るといつも太田道潅の話に出てくる、 「七重八重花は咲けども山吹の実の一つだになきぞ悲しき」 という歌が思い出される。

 太田道灌にまつわる話というのは、次のようなものだ。

 鷹狩りに出掛けた太田道灌は途中で雨に降られ、一軒の農家を訪れて蓑を貸してくれるように頼んだ。 すると、中から一人の娘さんが出てきて、庭先のヤマブキの花一枝を折って差し出し、 「七重八重花は咲けども山吹の蓑の一つだになきぞ悲しき」 と歌った。 太田道灌は、「農家の娘がこんな歌をうたうとは・・・。」 と驚いた。 そして、その後、太田道灌は一生懸命勉学に励み、偉大な武将になったという。


 ところが、一方ではこの話とはちょっと違った次のような話もある。

 鷹狩りの途中で雨に降られた太田道灌が近くの農家を訪ね、蓑を貸してくれるようにお願いした。 ところが、出てきた娘は、庭のヤマブキの花を一枝手折ってきて、無言のままそれを差し出した。 道灌は 「花をもらいに来たのではない。 蓑だ。 蓑を借りに来たのだ。 本当にけしからん!」 と、ヤマブキをそこに投げ捨てて、怒って帰ってしまった。

というのだ。
 

 二つの話には太田道灌の人となりに随分大きな開きがある。 偉人は、往々にして美化されて後世に語り継がれやすいものだが、太田道灌にまつわるこのヤマブキの花の話は、さて、どちらが真実なのだろうか。 興味のあるところだ。

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