おりふしの記

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zoom RSS 初冬の風物詩 “残し柿”

<<   作成日時 : 2011/11/18 19:56   >>

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 秋を代表する果物の一つに柿がある。 この時期になると柿の葉もすっかり落葉し、残っている柿のオレンジ色が真っ青な秋空に一層映え,目立つ季節だ。


 外を歩いていると、あちらこちらに柿の木が目に付くが、どこもこうして実がたわわについたまま放置されている。 飽食の時代、柿をあまり食べなくなっているのだろうか。
 毎朝歩いている畑に植えられた柿の木が、数日前にきれいに剪定された。 剪定された枝類は適度な長さに切られ木の根元に整然と置かれている。 剪定のしかたや剪定した枝の置き方から、この畑の持ち主の丁寧さ、あるいは誠実さのようなものを感じる。

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 柿の木の上部には、わずかな数の柿がそのまま取り残されている。 さらにわたしの関心を引いたのは、木の近くに固めて置かれた柿の山だ。 この柿は一体…。 数日後に訪れた時もそのまま放置されており、鳥がつついたのか、動物が食べに来たのか、柿が周囲に散乱初めていた。


 収穫後に柿の実をわずかに残しておく習慣は、各地にあるようで、「残し柿」、「木守柿」、「布施柿」 などと呼ばれているようだ。 こうして残された柿は、わたしの子どもの頃の記憶では 「残しておくと来年もおいしい柿がたくさん実るから。」 とか 「神様にお供えしてある。」 等と母親から聞いたような記憶がある。 


 この柿もよく見ると鳥によって食べられた跡が残っている。 いずれはこの柿の実もヒヨドリやムクドリたちの餌となるのであろうが、野生動物達への優しさ溢れるお裾分けかもしれない。 そして、この“残し柿”は、故郷の “初冬の風物詩” でもあるのだ。
 澄み切った初冬の青空を背景に残された柿の木見られる里は、この上ない美しい風景で、日本人独特な感性に溢れているように思われてならない。

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コメント(2件)

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「残し柿」と言う風習なのですか。 知りませんでした。小鳥たちにも思いやりのやある優しさが嬉しいですね。 葉が落ちて 青空に柿のオレンジが映えて 風情ある景色になりますね。それにしても 綺麗に剪定し 片づけてます。
私 柿って一番好きと言える果物です。なので こんなふうに土の上に残されている姿が 何とも「もったいない!!」と思ってしまいます。
柿の形からみると 渋柿ではないようですね。
しおん
2011/11/18 20:59
しおんさんへ
多分今も残されている柿は、昔からの習慣である“残し柿”とはちょっと意味合いが違うかも知れません。
多分食べないからという理由で残された柿でしょうね。
でも、“残し柿”という、日本独特な感性は残って欲しい、
そんな思いからこの「初冬の風物詩“残し柿”を掲載しました。
私たち「もったいない」という時代に生きてきた人間にとっては、考えさせられる飽食の時代です。
wagtail
2011/11/19 17:40

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