おりふしの記

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zoom RSS ヨモギに隠れる ホオジロの雛

<<   作成日時 : 2012/06/18 17:22   >>

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 わが家の隣の土地は、随分長い間空き地状態になっている。 時々草を刈っては荒れ地にならないようにはしているようだが、梅雨に入り随分草も繁茂してきた。 この空き地にいた雌のホオジロが目の前を、バサバサと不自然な飛び方をして通過した。


 こんな時は、巣があるか、雛が近くにいるかしたりするものだ。 ちょっと見渡してみたが、腰ほどの高さまで伸びたヨモギの先近くにゴミのような小さな塊が見えただけだったので、やりかけの草取り作業を続けた。
 それでも、先ほどのゴミかと思ったものが気になったので近づいてみると、何と、1羽の雛鳥がヨモギの茎にしがみついている。 きっとここで、親鳥が餌を運んできてくれるのを待っていたのだろう。 先ほどのホオジロのおかしな飛び方の理由はここにあったのだ。


 とりあえず、家から望遠を持ち出して記録として写真におさめておくことにした。 まだまだ嘴が黄色く巣立ち後間もないのではないかと思われる。 数メートルの距離まで近寄って見たが、一向に逃げようともしない。 望遠では、草が邪魔になって全体が移らない。 近くに親鳥の声や姿もないので、標準レンズに変えて、再度撮影を試みる。


 手を伸ばせばつかまりそうな距離だ。 頭にまだ残っている細い毛が風に揺れており、とても可愛い。 余りにも頼りなげであり、不安そうな目つきで、ちょっとかわいそうに思える。 下手にこの場所を飛び立たれては、今度は親鳥に見付けてもらえなくなる可能性もあるかも知れないので、それ以上の接近は止め、そそくさとその場所を離れた。


 中断した庭の草取りをしていると、親鳥の声がして虫をくわえた姿が見えた。 数分後に見た時には、もちろん雛の姿はなかった。 親鳥に誘導されて、他の場所に移動していったに違いない。 この時期の雛たちは、一番命の危険に関わるようなことに出会いがちだ。 過日巣箱から巣立っていったシジュウカラを思い重ねながら、 「元気に育てよ!」 と心の中で呟く。

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コメント(8件)

内 容 ニックネーム/日時
いつも素敵な写真見せて頂き有難うございます。
厳しい自然界で生きている小さな生き物たちに心動かされるものがあります。
無事に生き延びてほしいと思います。
里ばあ
2012/06/20 18:18
ご無沙汰しております。
今年もあっという間に半年も経ってしまいました。
台風もたいしたことがなく過ぎ去ってくれてホッとしています。
今日の長野は暑かったとニュースで見ました。
新潟は寒いくらいでしたが・・・
 
この時期、親鳥達も子育てで大変ですね!!
wagtailさんの野鳥に向ける眼差しは、いつもの事ながら本当に優しいなと思います。
先日綺麗な野鳥の声に双眼鏡を持ち出して姿を探しました。
カワラヒワでした!!嬉しかったですね♪
最近野鳥図鑑を買ったのです、鳴き声のCD付きのものでしたが。
双眼鏡は船員だった義父の物で大きくて重いので、小さな物が欲しいなと思っています。
先日も信濃川の堤でヨシキリの囀りを聞いて近づきましたが、側に行くと黙ってしまって駄目でした。
こんな時も持ち歩ける双眼鏡が欲しいと思いました。
ネネ
2012/06/20 22:33
はじめてコメします。あまりにホオジロの雛がかわいらしかったので。そしてその雛をやさしく見守るwagtailさんに感動してしまいました。いつだったか巣から落ちたスズメの雛をかわいそうだとダンボールに入れて餌を与えていたら、いつの間にか青大将に飲まれていてショックでした。へたに人間が手を入れてはいけないのかも知れない。親に見えるように外に置いたのもいけなかった
サヤ侍
2012/06/21 08:54
こんばんは。ひなは何となく頼りなげに見えますね。親の愛情を一身に?受けているのでしょうが--。うまいタイミングで撮れました。素晴らしい記録がまた増えました。ほんとに元気に育ってくれ、ですね。
行き当たりばったり
2012/06/22 00:47
 里ばあ さんへ
この時期に外を歩くと、こうした幼鳥や若鳥たちの姿をよく見掛けます。
本当に頼りなげな仕草で本当に可愛いのですが、
余りにも近くまで近寄ることができ、こんなに近くまで寄らせて大丈夫だろうかと、逆に心配になってしまいます。
こちらの方がヤキモキしてしまいます。
wagtail
URL
2012/06/22 09:14
 ネネさんへ
ここ数日、台風と梅雨前線の影響で、各地で被害が続出しています。
幸い、当地では、風も雨も静かで、事なきを得ています。
今日は雨も上がり、午後からは久しぶりの青空が覗きそうな気配です。
巣立ち雛たち季節、どこに行っても幼鳥の姿を見掛けます。
頼りのない動きと、警戒心の薄さからすぐにそれと分かります。
わたしは、若い時にレコードやCDで何度も鳥の声を聞き、囀りを覚えました。
自然に接する機会が少なくなると共に、鳥の声の聞き分けができなくなってきています。
感性が、だんだん薄れて行ってしまうんでしょうね。
少し自由時間ができてきましたので、また初心に返って、
お蔵入りしていた双眼鏡を持ち出し、消えかけた感覚を取り戻したいと思います。
覚えた鳥の姿や鳴き声を確認できた時の感激、いいものですよね。
wagtail
URL
2012/06/22 09:25
 サヤ侍 さんへ
サヤ侍さん、初めまして!
自然をメインにした拙いブログ「おりふしの記」を訪問していただいただけでなく、
心こもったコメントまで残していただき、ありがとうございます。

わたしも、昨年巣箱で育っていた巣立ち直前のシジュウカラが、
やはりアオダイショウにやられてしまうという惨劇を目の当たりにしました。
今年は、二つの巣箱のシジュウカラが無事巣立っていき、ホッとしています。
この時期、巣立ち直後の野鳥たちをよく目にします。
何かトラブルがあっても、手にせずにそのままにしておく事を勧める記述を見掛けます。
わたしも、このままにしておくことがこの子鳥にとっては一番いい対処なのだと言い聞かせることにしています。
どこかで、親鳥が見守っていることを祈りつつ…。
わたしも野鳥写真を撮りますが、極力巣作り・抱卵・育雛などの
繁殖活動中の写真は撮らないように心がけています。
子育て中の親鳥達にストレスをかけないためにも…。
それにしても、本当にヤキモキさせる雛鳥たちの季節です。
wagtail
URL
2012/06/22 09:38
 行き当たりばったり さんへ
不安げにこちらを見つめるホオジロの雛、ちょっと気の毒でした。
野外を歩いていると、結構こうした機会に恵まれるものです。
私たちが気づかないだけで、身の回り近くで、
こうした子育ての小劇場が展開されているんでしょうね。
こんな可愛い雛たちを見ると、ついカメラを向けたくなってしまいます。
撮影後には心の中で、「ゴメン、ゴメン!」と言いつつ…。
wagtail
URL
2012/06/22 09:55

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